リアリズムと防衛を学ぶ

本の感想などを書いています。

読んだ本 ビスマルク伝 1巻(エーリッヒ・アイク)

ビスマルク伝〈1〉

ビスマルク伝〈1〉

エーリッヒ・アイクのビスマルク伝は、原著て全三巻、邦訳では全8巻の大著です。

ビスマルクというと、巧みな軍事外交でプロイセンをドイツ統一に導いた大政治家です。

しかしその若き日の姿は、信じられないほど頭が古く、議会で喧嘩腰に吠えちらす田舎紳士です。19世紀というより、16世紀の封建騎士のように既得権益に執着し、改革派を目の敵にしています。頭が古く、血の気は多い田舎のおっちゃんという感じです。

そんなビスマルクですが、ただその議会での闘争能力が優れていたために、保守派の首魁ゲルラハらに重宝されます。

やがてドイツ連邦議会の公使となって、国外にも端倪すべからざる政治家と認められるまでが第1巻の内容です。

もし現代に若きビスマルクのような若手政治家がいたら、無茶苦茶な議論で審議をかき回し、やたら論敵に噛み付くばかりの小者に見え、識者からは評価されないかもしれません。