リアリズムと防衛を学ぶ

本の感想などを書いています。

シーパワーの不変の原則

前回、マッキンダー地政学のポイントを挙げ、ランドパワーの優越が実現しなかったことを付け加えた。

逆にシーパワー側の理論のポイントを挙げておくと…というと、アメリカのマハンや英国のコーベットが出てくるところだけど、それ以外から引いてみる。

カナダ海軍士官のWillson W.Hはその論文”World Trade and Military Trade-offs”において、シーパワーの不変の原則を3つ挙げている。

  1. 国際貿易のパターンは、諸国家を相互依存的なものとする
  2. シーパワーの平時における行使は、開明的な自我意識の表れである
  3. シーパワーの戦時における行使は、常にその所有者にとって有利な効果をもたらす

非常にシンプルなことしかいっていないが、それだけに本質を突いている。