リアリズムと防衛を学ぶ

本の感想などを書いています。

中学生から読める洋書「ガンジー物語」(ラダーブックス)

ガンジー・ストーリー The Gandhi Story (ラダーシリーズ Level 1)

ガンジー・ストーリー The Gandhi Story (ラダーシリーズ Level 1)

最近、英語を読むのが以前より億劫に感じるので、これはいかんと思ってごく簡単な英文を読む時間を作っています。
まずは、以前から気になっていたラダーシリーズを試してみました。各レベル1冊ずつ買ってみて、様子見をしています。
ラダーシリーズとは、語彙を段階的に制限して書かれた本のシリーズ。英語を英語の語順のまま理解できるようになるための、英文多読のスタートに適しています。
もっとも簡単なレベル1では、1000語のみ、つまりはgoとかworkとか、中学校で習う英単語のみで書かれています。

どうせなら、もともと興味がある内容の方が読み易いだろうと思い、歴史物を選びました。この本ではガンジーの伝記なのですが、だいたいのガンジーの努力はwork hardで済ませています。

本書を読んで思ったことは2つ。一つは、こう書けばこれだけ簡単に表現できるんだ、これでいいんだ、ということ。
もう一つは、簡単な言葉で書かれていても、面白いものは面白いのだ、ということ。

思い返せば、子供のころ、図書室や図書館にあった「偉人の伝記」やら「なんとかの歴史」の類は、ごく簡単に書かれてはいても、確かに面白かったものです。

本書を読んで、話の面白い、面白くないは語彙や表現の難しさには関係ないのだな、と思いました。難しい単語や表現を使わないとどうしても表せないものはあるにしても、だいたいのことは簡単に言っても内容はかわらないものです。簡単な言葉に置き換えると味気なくなるような話であれば、それはもともと中身が無いものを、もっともらしく装っているだけなのでしょう。

そんなことを思いながらさらさらと読みました。レベル2以降も試してみようと思います。

ガンジー・ストーリー The Gandhi Story (ラダーシリーズ Level 1)

ガンジー・ストーリー The Gandhi Story (ラダーシリーズ Level 1)