リアリズムと防衛を学ぶ

本の感想などを書いています。

海洋安全保障

商船三井のタンカーを攻撃したのはアルカイダ系組織と断定

5日前の記事ですが、ニュースの紹介です。今年7月におこった日本の原油タンカーへの攻撃は、犯行声明の通り、アルカイダ系のテロ組織によるものだと断定されたそうです。(時事通信11/23) 商船三井の原油タンカー「M・STAR」が今年7月、ホルムズ海峡…

「中国の漁船は中国軍の手先」とNYTが報道

ニューヨークタイムスで、中国が海洋権益を広げるために民間船を活用している件が報道されました。中国は漁船を「海上民兵(maritime militia)」にして送り込んでいる、というのです。(「Chinese Civilian Boats Roil Disputed Waters」2010/10/5) 民間船の活…

黄海でアメリカと対立する中国

アメリカと韓国の合同海軍演習に対し、中国は盛んに演習を繰り返して対抗姿勢を示しています。 黄海での米韓合同演習 先日もこのブログに書いたことですが、米韓軍による合同演習に中国が反発しました。演習は天安沈没事件への対抗として、北朝鮮を念頭に於…

事故か、事件か? ホルムズ海峡で日本のタンカーに爆発

商船三井が保有するタンカー「M・STAR」がホルムズ海峡で爆発事故を起こしました。原因はまだ不明ですが、何者かに攻撃された疑いがあります。もしこれが波や過失による事故ではなく、何者かによる攻撃事件だったとしたら? 日本を含む多くの国にとって…

中国とアメリカは「海のナワバリ」を争う

犬を飼ったことのある人なら、飼い犬が人様の犬に吠え掛かって、悩まされたことがあるはずです。散歩中に他の犬とすれ違うとき。あるいは他の犬が自宅前の道を通るときに。犬には縄張り意識があるので、「自分の縄張りに不審な侵入者が来た」となればワンワ…

魚や離島をめぐる戦い

もしも将来、どこかの国が日本に戦争を仕掛けるとしたら、どういう光景が想像できるでしょうか? 大量のB29が飛来して、東京や大阪を焼き、果ては核爆弾まで落としていく―というのが太平洋戦争の末期でした。北海道に数千、数万人の陸軍が上陸してくる―とは…

中国海軍の沖縄通過は何を意味するのか?

中国艦隊は沖縄を突っ切って沖ノ鳥島へむかった (イメージ) 10隻の中国艦隊が沖縄と宮古島のあいだを通過し、東シナ海に抜けました(4/13読売)。防衛省の発表によれば、中国艦隊は現在も日本領沖の鳥島の近海で活動中とのことです(4/20産経)。中国海軍…