防衛入門
経済の発展とグローバル化が戦争を無くす(減らす)という商業的平和論とその限界を紹介。19世紀までの主な議論を概観します。
将軍アンリ・ギザン―意志決定を貫く戦略 posted with ヨメレバ 植村 英一 原書房 1985-07 Amazon 図書館 本書はスイスの将軍アンリ・ギザンの人生を描いた本です。ギザン将軍は第二次世界大戦ととき、スイス軍の総司令官を務めた人です。そのため本書の内容…
集団的自衛権とは何か。現代日本から考えると分かりにくいので、起源まで戻って解説。併せて平和を築くための人類の試行錯誤について考えます。
オリンピックが開かれたソチのすぐそばでは、ロシア軍がクリミアを侵略。昔から変わらない国家間の勢力争いがつづく、この世界の仕組みについて考えました。
北東アジア・太平洋地域には、武力紛争の恐れが大きい場所が2つあります。今回はこれらと日本の関連についてです。 1つは朝鮮半島。北朝鮮と韓国との紛争です。昨年2010年の3月には韓国軍の哨戒軍「天安」が北朝鮮によって撃沈され、12月には延坪島への砲…
The Costs Of Conflict: The Impact On China Of A Future Warposted with amazlet at 10.12.19Univ Pr of the Pacific 売り上げランキング: 1190170Amazon.co.jp で詳細を見る 本書、「紛争の代価(THE COSTS OF CONFLICT)」は、台湾有事について主にコス…
大和総研のウェブサイトに安全保障について述べたコラムがありました。企業の経済活動と、国家や軍事力による安全保障との関わりについて、大和総研の中里氏が書いたものです。 安全保障はもっとも基本的なインフラ 経済活動の土台には安全保障が欠かせない…
これは「抑止」ってそもそも何なのかを解説するシリーズの第3弾です。戦争が起こることを未然に防ぐため、世界の国々は「抑止」を行っています。抑止とは外国に「戦争を思いとどまらせる」営みです。 これまでのまとめ 基本的抑止(Basic Deterrence) :の…
抑止論についての解説記事です。 「懲罰的抑止」「拒否的抑止」「褒賞的抑止」の3種類について、「のび太国」と「ジャイアン国」の例をあげて分かりやすく解説しています。
防衛についての議論では「抑止」という言葉が数多くでてきます。「抑止力を保持するために」とか。ある国が戦争が戦争を起こそうとすることを、主に軍事力によって押さえつけ、防ぐのが「抑止」です。抑止とは何かについてその前提、分類などを何回かに分け…
大災害が起こったときに軍隊や自衛隊が活用されるのは、いったい何故でしょうか? 軍隊や自衛隊のいかなる点が、災害時に役に立つのでしょう。他の組織ではいけないのでしょうか。【この記事は新ブログへ移転しました】
戦争が、今まさに起ころうとしていました。何十万人という敵軍が国境に迫っていたのです。にも関わらず、まさか敵軍が本当に攻めてきて、戦争になるとは、誰も思いませんでした。いったい何故でしょうか? 今回とりあげるのは「十月戦争」です。以前からお読…
軍隊のない国家―27の国々と人びとposted with amazlet at 09.12.30前田 朗 日本評論社 売り上げランキング: 226231Amazon.co.jp で詳細を見る 年の初めの書初めは、いろはの”い”から参ります。「軍隊のない国家」についてです。 私たち日本人は軍隊を放棄す…
対人地雷などの兵器や、捕虜の虐待は「非人道的だ」と批判され、国際条約で禁止されています。ですが、これは奇妙な話ではないでしょうか。それら以外の兵器をつかった戦争は、非人道的ではないのでしょうか? これが今回のテーマです。 戦争における”人道”…
戦争はなぜ起こるか―目で見る歴史 (1982年)作者: A.J.P.テイラー,古藤晃出版社/メーカー: 新評論発売日: 1982/08メディア: ? クリック: 3回この商品を含むブログを見る 「戦争はなぜ起こるのか」はテイラーという有名な史家が書いた著作です。原題は「HOW WA…
先のエントリのコメント欄でM.I.A氏から面白いご指摘がありました。 M.I.A 2009/10/21 03:17 実際最強なのは 「核ミサイル大量に使えば戦車も兵隊もいらないね」 ってことになりそうだな (無論、倫理上では許されないことだが「勝てば官軍、手段もへったく…
中立国の戦い―スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標 (光人社NF文庫)posted with amazlet at 09.09.29飯山 幸伸 光人社 売り上げランキング: 38634Amazon.co.jp で詳細を見る「中立国の戦い」は3つの中立国の歴史に焦点をあてた本です。3国とは、ス…
数多久遠さんのところで紹介されていたので私も便乗してみます。 この写真は、ソマリア沖でピースボートの船を護衛する海上自衛隊の艦艇の姿です。この写真を公開した大石英司先生(リンク)によると、こういうことです。 これは機密写真でも何でもなく、ご…
防衛や軍事にご興味をお持ちの方向けに入門書をいくつかご紹介したいと思います。ニュースなどで防衛に興味をもたれた方が、もう少し知りたいと思って書店に赴くと、当然ながら、良書もあれば悪書もあります。売れ筋ならいい本かといえばさにあらず。色々と…
なぜ戦後平和主義は衰退したのか 90年代以降の日本では、いわゆる「反戦平和主義」が急速に凋落しました。その理由はそれら戦後平和主義の非現実性にあったといいます。櫻田淳先生はその原因について以下のように書かれています。 一九九〇年代以降、湾岸…
北朝鮮の核実験とミサイル発射に伴って「敵基地攻撃能力」が議論されています。賛成反対の両意見が盛り上がっています。ですが、そこには日本国憲法が認める自衛権について色々と誤解があるようです。そこで、いったい、憲法はどこまで自衛と認めているのか…
未来を見ることは誰にもできません。今日は平和でも明日には戦争が起こるかもしれないし、逆に戦争が起きるかもと恐れていたら意外に平和が続いたりします。ですから「きっとこのまま平和が続くだろう」と楽観するのは危険だし、逆に「戦争が起きるに違いな…
09年4月5日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、日本側は不測の事態に備えて迎撃体制をとりました。併せて「ミサイル防衛ってほんとに信用できるの?」「敵基地攻撃能力が必要じゃね?」というような議論が起きました。確かにミサイル防衛だけが対抗手段で…
「戦争は政治の手段である」という言葉がある。戦争は単なる喧嘩、憎しみ合いのためだけで起こるのではない。(背景にそういう感情があることは多いけれど)相手との間の揉め事があって、それを話し合いでは解決できない時に行われる「解決手段」。それが戦…
日本は長らく平和を謳歌してきた。(拉致被害者やその家族の皆さんにとっては欺瞞の平和に過ぎなかったけれど)そんな中で防衛力の整備には「戦争なんか起こるわけがないのに…」という懐疑論が常にともなった。だが、歴史的に見て「戦争なんか起こるわけがな…
みなさんは、学校で「戦争学」や「軍事学」を学んだことはありますか?ハーバード大学の学生たちは学んでいます。 ハーバードの学生は軍事学も学ぶそれも、極めて専門的でレベルが高い授業が行われています。例えば1960年代のハーバード大学講座案内書に…