リアリズムと防衛ブログ

防衛ってそういうことだったのかブログ。国際関係論や安全保障論について、本の感想などを書いています。

自衛隊

事故に遭った護衛艦「くらま」はどういう艦か

関門海峡で残念な事故がありました。海自の護衛艦と韓国の貨物船が衝突したのです。幸い双方とも死者はありませんでした。怪我人は海自側に数名でたもようです。一日も早いご回復をお祈りします。 画像を見る限り、護衛艦”くらま”の船首部がボロボロになって…

「もう覚悟はしております」とパイロットは言った

スクランブル スクランブル、というものをご存知でしょうか。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進することです。日本に対する領空侵犯を防ぐためです。領空侵犯とは許可無く日本の空に押し入ってくることです。 未確認機接近の知らせが入ると、空自の基地からただ…

いかにして自衛官は引越しのエキスパートと化すのか

先日は自衛隊が入院患者の移送を手伝った件をとりあげました。自衛隊の意外な活動1 注射器や包帯で戦う自衛官 - リアリズムと防衛を学ぶ読売新聞はこの民生支援活動を「引越し作戦」と書いています。それで思い出したのですが、自衛隊と「引越し」には切っ…

陸上総隊はイゼルローン要塞にはならない

しばらく前、陸幕*1が陸上自衛隊の改革案をまとめました。陸上総隊の発足と、方面隊の存続を提案しています。この改革には2つの意味があります。第一には指揮系統を整理して機能性を高めること*2。そして第二に、海空自衛隊とのコンビネーションをよくする…

なぜ自衛隊は街中でも迷彩服を着てるのか?

自衛隊の服装についてのトリビア。自衛隊が病院の引越しを手伝う。先日、自衛隊が長崎で入院患者の移送を手伝った件で記事を書きました。このような作業は「民生支援」といって自衛隊の活動の一つです。他にも防災のための工事や、自治体主催の大規模イベン…

自衛隊の意外な活動1 注射器や包帯で戦う自衛官

自衛隊が入院患者の移送に協力 陸海自衛隊員と消防職員が協力して、患者の移送を行ったそうです。病院の新築移転にともなう移動だとか。 長崎市片淵2に新築移転した済生会長崎病院(和泉元衛院長)が1日開院し、入院患者53人が自衛隊の協力を得て旧病院…

自衛隊のチームプレーが良くなる、陸上総隊の設立

年末の防衛大綱(自衛隊の基本方針を定める文書)改訂に向けて、陸上自衛隊の改革案がまとまりました。陸自創設以来の大改革です。一時は財務省の横槍によって極端すぎる案が出されましたが、最終的には妥当な形に落ち着きました。今回出されたアイデアの通…

平和と軍事の関係が一目でわかるピースボートの写真 

数多久遠さんのところで紹介されていたので私も便乗してみます。 この写真は、ソマリア沖でピースボートの船を護衛する海上自衛隊の艦艇の姿です。この写真を公開した大石英司先生(リンク)によると、こういうことです。 これは機密写真でも何でもなく、ご…

自衛隊の戦闘機が、撃たれる前に撃つ日

航空自衛隊の領空警備で「任務遂行のための武器使用権限」の付与と自衛隊法の改正が検討されているそうです。「撃たれる前に、撃つ」が解禁となるかもしれません。 年末の防衛計画大綱改定に向け、政府・与党内で自衛隊法改正による領空警備の見直しが浮上し…

ピースボートと自衛隊の平和な関係 〜カンボジアPKOの場合〜

海上自衛隊のソマリア沖派遣に反対しているピースボートが、しかし海上自衛隊の護衛を受けたというのでニュースになっています。(防衛省)(ヤフー・ニュース)(産経社説) 海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊の護衛艦が、民間国際交…

「シーレーン防衛」に護衛艦はどれだけ必要か?

海を通して物資を輸入しなければ、日本は生きていけません。石油や鉄鋼、レアメタルの輸入が妨害されれば日本の経済は立ち行かなくなります。また日本国内の海上輸送も重要なものです。そんなことがないように必要な海路を防衛することは「シーレーン防衛」…

自衛隊の統合運用についてまとめ

自衛隊は統合運用を推進しています。そのために統合幕僚長と統合幕僚監部を設置し、 最近あらたに陸上総隊を創設することを検討中です。この記事では自衛隊の統合運用についてまとめます。目次: ?統合運用とは何か? ?統合運用と一軍制の違い ?陸上総隊の創…

海上自衛隊はタンカーを守れるか?

少し前の話になりますが、日本郵船の原油タンカー「高山」(15万53トン、岡村秀朗船長)がイエメン沖で海賊に襲撃されました。 (タンカー「高山」 こういう船が多数行き来して、日本経済を支えている 毎日新聞より)日本にとって石油は血液と同じように…