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リアリズムと防衛ブログ

防衛ってそういうことだったのかブログ。国際関係論や安全保障論について、本の感想などを書いています。

中国

ネバー・アゲイン・レゾルーション(二度と繰り返さない決意)

過去の戦争を「二度と繰り返すまいという決意」が日本と中国に異なった教訓を与えているということについて。

「中国を抑止する列島線防衛は陸上戦力で」アンドリュー・F・クレピネビッチ(How to Deter China -the Case for Archipelagic Defense)

フォーリン・アフェアーズ・リポートから、第1列島線沿いに陸上戦力を展開することによる対中国抑止戦略を紹介

「万里の長城を、海に ―21世紀の中国海軍」 Bernard D. Cole著

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なぜ中国はそんなに空母が欲しいのか?

「空母をつくってもおかしいことではない。昔は日本も持っていた」 中国政府と人民解放軍は、空母の保有に邁進しています。もと駐日大使をつとめた中国政府の武大偉氏は、加藤紘一氏との会談で、こう述べたそうです。 「(第二次世界大戦の当時)日本も8か…

中国の離島侵攻プランと『戦略的辺彊』

すっかり門松も取れた頃ですが、遅まきながら明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。 昨年12月30日、朝日新聞の峯村健司記者がインパクトのある記事を物されました。南シナ海において、中国軍が他国の実効支配する島に侵攻する計画…

自衛隊の対中国シフトと、その事情

新しい「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画」が発表されました。これら2つは防衛省と自衛隊が「こんな感じでいきまっせ!」という防衛政策の設計図です。 大筋では、防衛費の総額を抑えつつ、中国対策へのシフトを鮮明にしています。 そのために具体…

経済で戦争は防げるか――『The Costs of Conflict』

The Costs Of Conflict: The Impact On China Of A Future Warposted with amazlet at 10.12.19Univ Pr of the Pacific 売り上げランキング: 1190170Amazon.co.jp で詳細を見る 本書、「紛争の代価(THE COSTS OF CONFLICT)」は、台湾有事について主にコス…

オバマvs胡錦濤のラップ対決と、米中対立のかたち

「溜池通信」のかんべえ先生が音楽の動画を紹介なさっています。なかなか面白いので、このブログでも紹介させて頂きます。歌っているのはアメリカのオバマ大統領と、中国の胡錦濤 国家主席です。 ところでこれ、ちょっと面白いっす。オバマさん、まるでホン…

「中国の漁船は中国軍の手先」とNYTが報道

ニューヨークタイムスで、中国が海洋権益を広げるために民間船を活用している件が報道されました。中国は漁船を「海上民兵(maritime militia)」にして送り込んでいる、というのです。(「Chinese Civilian Boats Roil Disputed Waters」2010/10/5) 民間船の活…

民間船舶を徴用する中国軍の上陸作戦

中国は自国の海洋権益を広げるために、漁船を先駆けとして活用していることで知られています。先の尖閣沖事件、その3ヶ月前におこったインドネシアにおいてもそうでした。もと外交官の茂田氏はこう分析されています。 中国のこういう場合のやり方には一つの…

妥協のやりかたを間違えた尖閣問題のこれから

引き続き、尖閣諸島沖での衝突事件から始まった一連の外交問題についてです。 先の記事で触れたように、今回の件はもともと武力衝突に発展する可能性が極めて低い、外交案件でした。よって日本側が妥協し、船長の身柄を中国に返すことは、どこかの時点でやら…

尖閣諸島沖での日中対立について

尖閣諸島沖での中国漁船と海保巡視船の衝突事件について、遅まきながら見解をまとめておきます。 この事件は単なる衝突事件にとどまらず、事件の背景となっている尖閣諸島の領有権をめぐる日中対立につながっています。 今回のいきがかり上、中国は強硬な態…

黄海でアメリカと対立する中国

アメリカと韓国の合同海軍演習に対し、中国は盛んに演習を繰り返して対抗姿勢を示しています。 黄海での米韓合同演習 先日もこのブログに書いたことですが、米韓軍による合同演習に中国が反発しました。演習は天安沈没事件への対抗として、北朝鮮を念頭に於…

中国とアメリカは「海のナワバリ」を争う

犬を飼ったことのある人なら、飼い犬が人様の犬に吠え掛かって、悩まされたことがあるはずです。散歩中に他の犬とすれ違うとき。あるいは他の犬が自宅前の道を通るときに。犬には縄張り意識があるので、「自分の縄張りに不審な侵入者が来た」となればワンワ…

「歴史のライム」 中国はドイツ帝国の轍を踏むか?

今回は論文の紹介です。「History Rhymes:The German Precedent for Chinese Seapower」は、現代中国とドイツ帝国の比較論です。著者のJames R.HolmesとTOshi Yoshiharaはアメリカの軍大学の研究者です。 この論文はアメリカの対外政策研究財団「Foreign Pol…

中国との対し方  高坂正尭著「海洋国家日本の構想」

戦後日本の針路をどう考えるべきか。それを世に問うた名著が高坂正尭先生の「海洋国家日本の構想」です。これは冷戦中に書かれた本なのです。しかし今これを読み直せば「なんと、これは今現在の問題じゃないか」と思わせる記述が多くあります。 「東洋の離れ…

普天間移設、および軍事は政治の道具だということの意味(追記あり)

私はこのブログで普天間移設問題について語ることを避けてきました。なぜならこの問題は大きすぎて、私の手には負えないからです。といっても「普天間基地を移設しよう、移設先はどこが便利か」それだけで済めば、話はとても簡単なのです。しかし、それは軍…

中国海軍の沖縄通過は何を意味するのか?

中国艦隊は沖縄を突っ切って沖ノ鳥島へむかった (イメージ) 10隻の中国艦隊が沖縄と宮古島のあいだを通過し、東シナ海に抜けました(4/13読売)。防衛省の発表によれば、中国艦隊は現在も日本領沖の鳥島の近海で活動中とのことです(4/20産経)。中国海軍…

近代化した中国軍は、防衛から攻撃へ

中国軍が10年ぶりに軍事パレードを実施 10月1日、人民解放軍(中国軍)は北京で軍事パレードを行いました。建国60年目のパレードです。 1日午前11時半、中国・北京の天安門広場に、建国60周年を祝う声が響いた。 胡錦涛国家主席は「国家の主権と安全、…

中国は何のために核兵器を持っているのか? 中国の「最小限核抑止」戦略 

「中国人はズボンを履かない(ほど貧しい)としても、核兵器を作る」 と宣言し、実際に核武装を実現したのは毛沢東です。 ケネス・ウォルツが指摘しているように 核兵器の存在する世界では、最強国家の半分以下の経済力の国家でも、(核武装によって)大国の…