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リアリズムと防衛ブログ

防衛ってそういうことだったのかブログ。国際関係論や安全保障論について、本の感想などを書いています。

官邸ドローン事件で出頭した人は、もっと拗らせる前に捕まって本当に良かった

首相官邸屋上でドローンが発見された件で、福井県の男性が出頭しました。この男性のものと思われるブログ「ゲリラブログ参」が話題になっています。そこには犯行に至るまでの思考の変遷、準備などが書かれています。 出頭した男性が本当に犯人かどうか、話題…

女性にも徴兵制を適用するノルウェーの社会

ノルウェーは2015年から女性の徴兵を開始しました。 ノルウェー議会は2013年から女性への徴兵制の適用を審議しはじめ、翌14年にはこれを認める新法が可決。キリスト教系の政党を除く全政党が賛成したそうです。 女性を兵隊にするとは、ノルウェー…

きっと、その正義は誰にも届かないでしょう

どのような方向でも、誰かの死を自分の政治的な主張に利用する人々は、意見が異なる人達から敬意を得ることは難しいでしょう。そのため、彼らが多数派を形成したり、世の中を動かしたりすることはできないでしょう。 なぜといって、凡人が多数の人を継続して…

「ウクライナ危機の原因は、欧米のリベラルな妄想だ」とミアシャイマーは言う

フォーリンアフェアーズの14年9月号で、ミアシャイマーがリベラルな国際政治観をぶった切っています。ジョン・ミアシャイマーはリアリリズム学派の国際政治学者。攻撃的リアリズム論の代表的な論者として知られる、当代きっての大学者の一人です。 彼は「…

クリミア議会がロシア連邦への編入を要請

クリミア議会がロシア入りを要請しました。 いずれ予期されていたことでしたが、早すぎた、拙速だったのではないかと思います。 3月6日付のロシア紙によれば、クリミア議会はウクライナからの分離と、ロシアへの編入を決めたと報じられています。 The parl…

「ロシア軍をウクライナに送る必要はまだ無い」とプーチンは述べた

3/4日のBBCの報道によれば、プーチン大統領は軍をウクライナに入れる必要はまだ無い、と述べたそうです。 もしウクライナ側がクリミアを諦めて本土防衛に専念するなら、流血が回避できるかもしれません。ロシアの完勝という形で。 ざっくりしたこれまでの経…

戦時態勢に入ったウクライナは勝てるのか?

ウクライナ危機は過熱しています。BBCによれば「ウクライナ防衛当局筋によれば、ロシア軍は在クリミアのウクライナ軍に、標準時3時までに降伏せよ、さもなければ攻撃すると通牒した」そうです。(BBC)日本時間で本日の12時がタイムリミットです。 ※追記…

「ロシアが軍事介入」のインパクト

ロシアはウクライナへの派兵を決定しました。対してウクライナ新政権は軍に厳戒態勢をとるよう命じ、さらには予備役を招集しました。国連安保理では米欧・露が互いの主張をぶつけあい、NATOは緊急の大使級会合を開きました。ウクライナ危機は、急激に深刻さ…

ウクライナ危機がイマイチ分からん人にオススメのBBC製「まとめサイト」

ロシアが軍事介入を決定したことで、ウクライナ危機は急速に進展しています。が、なにぶん遠方のことですがから、土地勘もないし、イメージしづらいところです。 いま問題の焦点は、黒海艦隊の母港があるクリミアの帰趨にありますが、「黒海? どこだそれは…

自衛隊の対中国シフトと、その事情

新しい「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画」が発表されました。これら2つは防衛省と自衛隊が「こんな感じでいきまっせ!」という防衛政策の設計図です。 大筋では、防衛費の総額を抑えつつ、中国対策へのシフトを鮮明にしています。 そのために具体…

北朝鮮による砲撃、または「若将軍」のバクチ

北朝鮮による砲撃事件についてです。 この事件については「離島の民間人への砲撃」という行動から、2つの意味が汲み取れます。「去年のお返しだ」ということと「わが国を邪魔するとソウルも、こうしてやる」ということです。そういったメッセージを北朝鮮が…

ビデオ流出の法的な取り扱いについて整理

ひきつづきビデオ流出事件についてです。この件については過去の記事で2度言及しました。「ビデオ流出による3つの問題」で「非公開とした政府」、「流出による海保の統制」、「今回の件に限らない日本の情報保全体制」の3つの論点があることを指摘しまし…

流出犯の自白と、2つの事件の混同

尖閣沖の衝突事件の捜査資料であるビデオがYoutubeに流出した事件で、ビデオを流出させた容疑者が自白し、警視庁に引き渡されました。他方で、容疑者が所属している神戸海上保安部には激励の声が数多く届いています。しかし「漁船衝突事件」と「ビデオ流出事…

ビデオ流出による3つの問題

尖閣諸島沖で中国漁船が海保の巡視船に体当たりしてきた事件で、公開だ、非公開だと議論になっていたビデオがYoutubeに流出しました。ビデオの内容と検証画像は「週刊オブイェクト」で見られます(参照「尖閣衝突ビデオが流出 : 週刊オブイェクト」)。NH…

市長、尖閣諸島へゆく。

沖縄タイムスによれば、石垣市の中山市長が、尖閣諸島への上陸を計画中です。尖閣諸島は法律上、石垣市の市内にあります。 市長、尖閣諸島へゆく 石垣市の中山義隆市長や同市議会議員らは26日、尖閣諸島を行政区に持つ自治体として、同諸島への上陸視察の…

妥協のやりかたを間違えた尖閣問題のこれから

引き続き、尖閣諸島沖での衝突事件から始まった一連の外交問題についてです。 先の記事で触れたように、今回の件はもともと武力衝突に発展する可能性が極めて低い、外交案件でした。よって日本側が妥協し、船長の身柄を中国に返すことは、どこかの時点でやら…

船長の釈放について

手短に要点だけ書いておきます。尖閣諸島沖で不法操業の上、巡視船に衝突した件で拘留されていた中国漁船の船長が釈放されることになりました。那覇地検の判断です。 沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領海内で、海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件で、…

尖閣諸島の死角

昨日公開した記事「尖閣諸島沖での日中対立について」は、はてなブックマーク、ライブドアBLOGOS、Yahooトピックスで大きなご反響を頂きました。ありがとうございます。 今回は補足的に尖閣諸島の防衛について1点だけ補足です。尖閣諸島の警備体制について…

尖閣諸島沖での日中対立について

尖閣諸島沖での中国漁船と海保巡視船の衝突事件について、遅まきながら見解をまとめておきます。 この事件は単なる衝突事件にとどまらず、事件の背景となっている尖閣諸島の領有権をめぐる日中対立につながっています。 今回のいきがかり上、中国は強硬な態…

中国とアメリカは「海のナワバリ」を争う

犬を飼ったことのある人なら、飼い犬が人様の犬に吠え掛かって、悩まされたことがあるはずです。散歩中に他の犬とすれ違うとき。あるいは他の犬が自宅前の道を通るときに。犬には縄張り意識があるので、「自分の縄張りに不審な侵入者が来た」となればワンワ…

北朝鮮による韓国艦『撃沈』事件と日本

韓国の哨戒艦「天安」が沈没した事件についてです。余り時間がないので、今回は手短に、ざっと。 沈没原因は魚雷、犯人は北朝鮮で確定 20日、ようやく正式な発表があり、この沈没が北朝鮮の魚雷攻撃による「撃沈」であったことがはっきりしました。 韓国軍…

普天間および在沖米軍について韓国紙の論評

とりあえずメモ。4月28日、東亜日報より。 日本本土の米軍と違って、沖縄駐屯の米軍は日本の防衛に限らず、アジア太平洋地域の防衛まで担当している。韓半島有事の際に、米軍の第1次発進基地になるのも沖縄だ。最先端航空機が配備された嘉手納空軍基地か…

マスコミの軍事リテラシー不足の問題

芸能人から政治家まで、さまざまな人がTwitterでつぶやき始めている昨今ですが、「在日アメリカ海軍司令部」もツイッターをやっています(在日米海軍司令部 (CNFJ) on Twitter)。在日アメリカ海軍の広報などを、わりとざっくばらんにつぶやいているようです。…

台湾が長距離ミサイルで北京を狙う理由 〜台湾の防衛戦略

台湾が中距離弾道ミサイルと巡航ミサイルの開発を再開する模様です。これに成功すれば中国の首都・北京をミサイルで狙えるようになります。 いまの台湾の総統は馬英九という人ですが、彼は中国に友好的な姿勢をもっています。だから北京を狙える長距離ミサイ…

普天間移設、および軍事は政治の道具だということの意味(追記あり)

私はこのブログで普天間移設問題について語ることを避けてきました。なぜならこの問題は大きすぎて、私の手には負えないからです。といっても「普天間基地を移設しよう、移設先はどこが便利か」それだけで済めば、話はとても簡単なのです。しかし、それは軍…

「韓国軍が自衛隊に勝った!」というニュースが別にどうでもいいワケ

陸上自衛隊が韓国陸軍に敗北したというので、いくらかニュースになっているようです。といっても日韓のあいだで紛争が起こったのではありません。 日本の陸上自衛隊初級将校たちが陸軍のサバイバル訓練場で韓国軍将兵たちと実戦的なゲームをした。……自衛隊初…

津波から避難するときの注意点

チリの大地震により、日本にも津波が襲来することが予想されます。気象庁は大津波警報を発しました。太平洋岸の県では災害対策本部が発足し、避難勧告がでました。 津波から避難する際のポイントを、静岡県がまとめています。それによれば、いざ避難するとい…

護衛艦「くらま」が貨物船と衝突。炎上中とのこと。

護衛艦と貨物船が関門海峡で衝突 27日午後7時55分ごろ、北九州市門司区と山口県下関市の間の関門海峡で2隻の船が衝突して火が出ていると、第7管区海上保安本部に連絡が入った。 7管などによると、1隻は海上自衛艦「くらま」で、もう1隻は貨物船と…

陸上総隊はイゼルローン要塞にはならない

しばらく前、陸幕*1が陸上自衛隊の改革案をまとめました。陸上総隊の発足と、方面隊の存続を提案しています。この改革には2つの意味があります。第一には指揮系統を整理して機能性を高めること*2。そして第二に、海空自衛隊とのコンビネーションをよくする…

自衛隊のチームプレーが良くなる、陸上総隊の設立

年末の防衛大綱(自衛隊の基本方針を定める文書)改訂に向けて、陸上自衛隊の改革案がまとまりました。陸自創設以来の大改革です。一時は財務省の横槍によって極端すぎる案が出されましたが、最終的には妥当な形に落ち着きました。今回出されたアイデアの通…