リアリズムと防衛を学ぶ

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普天間および在沖米軍について韓国紙の論評

とりあえずメモ。4月28日、東亜日報より。

日本本土の米軍と違って、沖縄駐屯の米軍は日本の防衛に限らず、アジア太平洋地域の防衛まで担当している。韓半島有事の際に、米軍の第1次発進基地になるのも沖縄だ。最先端航空機が配備された嘉手納空軍基地から見ると、ソウルは作戦半径1時間以内にある。「迅速機動隊」と呼ばれる1万8000人の米海兵隊は、6〜48時間の間にアジア太平洋地域のどこにでも戦闘投入が可能だ。米国本土から海兵隊が投入されるには21日がかかる。海兵隊は、韓半島有事の際に、北朝鮮の大量破壊兵器を除去する任務を担っている。沖縄駐屯の米軍が、韓国にとっても大変重要である理由もそこにある。


◆沖縄の中南部にある普天間基地は、沖縄駐屯の米海兵隊の航空ハブであるが、住居地域と商業地域に囲まれ、住民の反発が根強い。…もし、沖縄から米海兵隊が撤退すれば、米国の韓半島などアジア太平洋地域の防衛戦略に支障をきたすのみならず、日本にも甚大な影響を与えかねない。


北朝鮮の仕業と判明しつつある天安(チョナン)艦事件は、日本にももはや対岸の火事ではない。北朝鮮の核とミサイルだけが脅威ではなく、これからは日本の海の中にも気をつけなければならない。日本政府は、普天間基地を対北朝鮮安保体制による抑止力として見直さなければならない。

donga.com[Japanese donga]