リアリズムと防衛を学ぶ

本の感想などを書いています。

日本経済をどうすればいいか選挙の前に昔の賢者に聞いてみた本「ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼」

ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼 (PHP新書) posted with ヨメレバ 松尾 匡 PHP研究所 2014-11-15 Amazon 図書館 本書は松尾匡教授の手になる、経済の本でもあり、思想の本でもある新書です。経済政策と社会政策について、「この政策がいいよ」という本ではな…

「解体する世界秩序」リチャード・ハース

フォーリン・アフェアーズ・リポート2014年11月号 posted with ヨメレバ リチャード・ハース,マイケル・J・コプロ―,エリザベス・エコノミー,ジョコ・ウィドド,ベニグノ・アキノ,ラミーズ・アッバス フォーリン・アフェアーズ・ジャパン 2014-11-10 Amazon 図…

中立国スイスはどうやって第二次世界大戦を回避したか?「将軍アンリ・ギザン」

将軍アンリ・ギザン―意志決定を貫く戦略 posted with ヨメレバ 植村 英一 原書房 1985-07 Amazon 図書館 本書はスイスの将軍アンリ・ギザンの人生を描いた本です。ギザン将軍は第二次世界大戦ととき、スイス軍の総司令官を務めた人です。そのため本書の内容…

読んだ本:「フランス革命-歴史における劇薬」遅塚 忠躬著

フランス革命―歴史における劇薬 (岩波ジュニア新書) posted with ヨメレバ 遅塚 忠躬 岩波書店 1997-12-22 Amazon 図書館 フランス革命史について読もうと思い、まずは一番簡単そうなものを選んでみました。本書は岩波ジュニア文庫からでており、高校生くら…

僕らはいつも戦争の間に生きている(戦間期に関する随想)

戦間期に関する随想です。関連する本の紹介などをしています。

「ウクライナ危機の原因は、欧米のリベラルな妄想だ」とミアシャイマーは言う

フォーリンアフェアーズの14年9月号で、ミアシャイマーがリベラルな国際政治観をぶった切っています。ジョン・ミアシャイマーはリアリリズム学派の国際政治学者。攻撃的リアリズム論の代表的な論者として知られる、当代きっての大学者の一人です。 彼は「…

防災の日に読みたい「もし災害の一日前に戻れるとしたら…」という被災した人たちの声

内閣府の「一日前プロジェクト」から、災害の一日前に戻れるなら何をしますか?という声を紹介。

集団的自衛権の起源と、戦争の克服

集団的自衛権とは何か。現代日本から考えると分かりにくいので、起源まで戻って解説。併せて平和を築くための人類の試行錯誤について考えます。

読んだ本:「国際法 第2版」浅田正彦編著

国際法の教科書のレビュー。

読んだ本:「自衛権の現代的展開」村瀬信也編

国際法の観点から自衛権について論じた学術書のレビュー。基礎知識から個別の問題まで、大胆にきりこんだ良書です。集団的自衛権など、諸問題をきちんと考えるために。

クリミア議会がロシア連邦への編入を要請

クリミア議会がロシア入りを要請しました。 いずれ予期されていたことでしたが、早すぎた、拙速だったのではないかと思います。 3月6日付のロシア紙によれば、クリミア議会はウクライナからの分離と、ロシアへの編入を決めたと報じられています。 The parl…

謝罪外交は友好につながらない? 「国際政治の謝罪のリスク」

米国の権威ある外交雑誌フォーリンアフェアーズの記事紹介です。歴史問題などの外交関係において「どれだけ謝っても和解できない」のはなぜなのか。いや、そもそも和解に謝罪は必要なのかを論じています。

「ロシア軍をウクライナに送る必要はまだ無い」とプーチンは述べた

3/4日のBBCの報道によれば、プーチン大統領は軍をウクライナに入れる必要はまだ無い、と述べたそうです。 もしウクライナ側がクリミアを諦めて本土防衛に専念するなら、流血が回避できるかもしれません。ロシアの完勝という形で。 ざっくりしたこれまでの経…

戦時態勢に入ったウクライナは勝てるのか?

ウクライナ危機は過熱しています。BBCによれば「ウクライナ防衛当局筋によれば、ロシア軍は在クリミアのウクライナ軍に、標準時3時までに降伏せよ、さもなければ攻撃すると通牒した」そうです。(BBC)日本時間で本日の12時がタイムリミットです。 ※追記…

「ロシアが軍事介入」のインパクト

ロシアはウクライナへの派兵を決定しました。対してウクライナ新政権は軍に厳戒態勢をとるよう命じ、さらには予備役を招集しました。国連安保理では米欧・露が互いの主張をぶつけあい、NATOは緊急の大使級会合を開きました。ウクライナ危機は、急激に深刻さ…