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リアリズムと防衛ブログ

防衛ってそういうことだったのかブログ。国際関係論や安全保障論について、本の感想などを書いています。

安保反対と経済の勝利

「日本を戦争に巻き込む」「憲法違反」と主張した学生や知識人の反対運動が、かつてありました。1960年の安保改定をふりかえします。

少子化が進むと徴兵制は復活するか? シンガポールの場合

先進国を中心とする多くの国で、少子化が進んでいます。若者の総数が減ると、若い兵士を必要とする軍隊はいつか徴兵制をふたたび採用するでしょうか? 現代では志願兵制が主流 軍隊の採用制度は、傭兵制を除けば、徴兵制と志願兵制に分けられます。第二次世…

女性にも徴兵制を適用するノルウェーの社会

ノルウェーは2015年から女性の徴兵を開始しました。 ノルウェー議会は2013年から女性への徴兵制の適用を審議しはじめ、翌14年にはこれを認める新法が可決。キリスト教系の政党を除く全政党が賛成したそうです。 女性を兵隊にするとは、ノルウェー…

自衛隊の対中国シフトと、その事情

新しい「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画」が発表されました。これら2つは防衛省と自衛隊が「こんな感じでいきまっせ!」という防衛政策の設計図です。 大筋では、防衛費の総額を抑えつつ、中国対策へのシフトを鮮明にしています。 そのために具体…

なぜ今、武器輸出が必要なのか

年末までに武器輸出の規制緩和が決まりそうです。日本はこれまで「武器輸出三原則等」によって武器の輸出を厳しく自主規制してきました。しかしここにきて緩和への動きが急速に強まっています。いったい何故でしょうか?? 緩和についての誤解 武器輸出の問…

自衛隊を出すばかりが防衛ではない

尖閣沖事件から始まった日中の係争は収束しつつあります。ただし、これで尖閣諸島問題が決着したわけではありません。今回のような事態がいつか再発することは大いにありえます。 今回のような係争があると、日本側でも相手国側でも、インターネットを中心に…

普天間問題と政治主導のために足りなかったもの

鳩山内閣は倒れ、菅内閣が発足しました。政治とカネの問題もありますが、普天間の移設、つまり安全保障の問題が大きな原因となって内閣が倒れてしいまいました。こんなことは滅多にありません。岸信介の安保改定以来の出来事ではないでしょうか。 新内閣は大…

普天間、善意による混迷

鳩山総理が沖縄県を訪問されました。政府案(辺野古沖プラス徳之島)への理解と協力を求めるべく、知事、市長、市民らと会談されたそうです。テレビ、新聞らで既に数多くの報道がなされています(産経5/4・読売)。 鳩山首相は「辺野古の海をきょう訪れ、改め…

普天間移設、および軍事は政治の道具だということの意味(追記あり)

私はこのブログで普天間移設問題について語ることを避けてきました。なぜならこの問題は大きすぎて、私の手には負えないからです。といっても「普天間基地を移設しよう、移設先はどこが便利か」それだけで済めば、話はとても簡単なのです。しかし、それは軍…

日本は人道的な武器輸出国をめざす

日本は「武器輸出三原則等」によって兵器の輸出を長らく自粛してきました。しかしこれを緩和する方向で議論が進んでいます。この動向をみるに、武器輸出三原則等を廃止こそしないものの、近いうちにある程度の武器輸出を認めることになるかもしれません。 武…

武器輸出三原則は武器の輸出を認めている

北澤大臣が武器輸出三原則の見直しを言い出し、議論を呼んでいます。 北沢俊美防衛相は12日、都内で開いた防衛関連産業の新年会で、武器輸出三原則について「そろそろ基本的な考え方を見直すこともあってしかるべきだ」と述べ、見直しに前向きな考えを示した…

「次期戦闘機はF-35で内定」は誤報だった模様?

航空自衛隊の次期戦闘機にF-35ライトニング2が選ばれたという報道がありました。 防衛省は航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)について、次世代戦闘機F35を採用する方向で調整に入った。12月から選定作業を本格化させ、2011年度の概算要求にF35…

ジューヌ・エコールの誤り

よりよい政策を立案するためには、建設的な議論が欠かせません。ですが建設的な議論を行うことは、簡単ではありません。特に専門的な議論についてはなおさらです。今回は19世紀後半、フランスのお話です。 極論の横行 19世紀後半のフランスであった出来…

「もう覚悟はしております」とパイロットは言った

スクランブル スクランブル、というものをご存知でしょうか。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進することです。日本に対する領空侵犯を防ぐためです。領空侵犯とは許可無く日本の空に押し入ってくることです。 未確認機接近の知らせが入ると、空自の基地からただ…

日本の国家戦略はジワリと進む

先日は中国の軍事的膨張を軽くとりあげました。今回はそれにたいする日本の動きをとりあげます。日本は財政の制約から中国への対抗軍拡を行えておりませんが、何もしていないわけではないのです。日本は小泉政権の半ばごろから対中バランシング外交*1を展開…

鳩山政権は防衛大綱の先送りを撤回

今回は鳩山政権の防衛政策についてとりあげます。読売と産経の報道によれば、鳩山政権が防衛大綱改訂の先送りを撤回しました。北沢防衛大臣の会見によれば、当初の予定通り年内に改訂されるようです。この大綱改訂、8月末の時点で民主党は「先送りする」と…

官僚の記者会見は廃止されるが、自衛隊の記者会見は存続が決定

新政権下では官僚の記者会見が禁止される 鳩山政権では事務次官等の官僚による記者会見を基本的に禁止する方針です。 各省の記者会見は大臣など政治家が行い、事務次官ら官僚の会見は行わないことを申し合わせた。… 平野博文官房長官は記者会見で「官僚主導…

鳩山新政権の安全保障政策が試される六つの試金石

今日、新政権の組閣が発表されます。民主・国民新・社民の連立政権です。新政権には期待もありますが、ホントに大丈夫か、という不安の目も向けられています。特に不安がられているのは「安全保障政策」です。今後の新政権の安全保障政策を見定めるのに、ど…

自衛隊のチームプレーが良くなる、陸上総隊の設立

年末の防衛大綱(自衛隊の基本方針を定める文書)改訂に向けて、陸上自衛隊の改革案がまとまりました。陸自創設以来の大改革です。一時は財務省の横槍によって極端すぎる案が出されましたが、最終的には妥当な形に落ち着きました。今回出されたアイデアの通…

「自衛隊は戦前の軍隊とは違う」と与那国島への陸自配備

「自衛隊は戦前の軍隊とは違う」と自衛隊の誘致をアピール 与那国島の町長選挙で、現職の外間氏が決起集会を行いました。そこで彼の政策の一つとして、自衛隊の誘致がアピールされました。与那国町の議会は、昨年9月に自衛隊誘致の要請決議を可決し、防衛大…

「核の傘」を日米間で具体的に協議

核の傘について明文化することで、その実効性を高める動きがあるようです。 同盟諸国の頭上には「核の傘」がかかっている 日本や韓国といったアメリカの同盟諸国は、アメリカが提供する核の傘に守られています。同盟諸国は自前の核抑止力を整備せずに、アメ…

敵基地攻撃論が「予防的先制攻撃」でないことは10年前から明らかだった

先のエントリ日本国憲法は意外と先制攻撃を認めている - 【移転済】リアリズムと防衛を学ぶについて続報が出ましたので、補足します。 「先制攻撃」エントリのまとめ 先のエントリで私は、麻生総理が敵基地攻撃の適法性を述べたことへのマスコミ報道を引用し…

反撃能力を持たないと、自衛にも支障が出る

黄海で南北衝突が起きれば韓国は反撃する場合も こんなニュースがありました。 韓国の聯合ニュースは7日、同国軍合同参謀本部の金泰栄議長が李明博大統領に対し、北朝鮮が黄海で韓国軍艦艇に地対艦ミサイルを発射すれば「地上、空中、海上から同時に(発射…

「先制攻撃」「敵基地攻撃」についての法的整理ー3種に分けて考えないと無意味

北朝鮮の核実験とミサイル発射に伴って「敵基地攻撃能力」が議論されています。賛成反対の両意見が盛り上がっています。ですが、そこには日本国憲法が認める自衛権について色々と誤解があるようです。そこで、いったい、憲法はどこまで自衛と認めているのか…

武器輸出三原則についてのよくある誤解

日経によれば、武器輸出三原則の緩和が検討されているようです。 政府・与党、武器輸出三原則の緩和検討 共同開発・生産を容認 政府・与党は23日、武器や武器技術の輸出を禁止する武器輸出三原則の緩和を検討する方針を固めた。年末に改定する予定の防衛計画…

自衛隊の戦闘機が、撃たれる前に撃つ日

航空自衛隊の領空警備で「任務遂行のための武器使用権限」の付与と自衛隊法の改正が検討されているそうです。「撃たれる前に、撃つ」が解禁となるかもしれません。 年末の防衛計画大綱改定に向け、政府・与党内で自衛隊法改正による領空警備の見直しが浮上し…